恋 文 日 和
「じゃあ今日は学級委員決めるぞー。男女一名ずつだからな~。」
担任が口を開くと
みんなの溜め息が教室に広がり、それと同時にざわつき始まる。
「めんどくせー。」
「絶対やりたくな~い。」
そんな中、あたしは玲の言葉を思い返していた。
『どうやら神楽、学級委員やるらしいよ。何か男子達の罰ゲームで決まったんだって。』
ちらりとちょうど対角線に座る神楽くんに視線を向けると、男子と談笑してるのが見える。
そして神楽くんの斜め後ろの席に座る玲と目が合ってウィンクされた。
『だから女子は日和がやりなよ。』
うぅ……。
そんな事言われても…。
「一年間やってもらうからなー。やる気ある奴は挙手しろよ。」
担任がざわつくみんなに声を掛ける。
一年間…。
どぉしよーっっ!