恋 文 日 和
お昼休み。
ぶっちょう面の玲が鋭くあたしを睨む。
そしてドン、とペットボトルのお茶を机に置いた玲は頬杖を付いたまま口を開いた。
「てか、何であたしが委員長なんてやらなきゃいけない訳?」
「ご、ごめんなさい…。」
うー、玲怖いよぉ…。
でも、あたしは無理って言ったもん!
「あんたねぇ、あたしがならなかったら他の女子がやってたんだよ?」
それでいい訳?と玲の溜め息が黙り込むあたしを通り過ぎた。
窓から見えるグラウンドで男子達とサッカーをする神楽くんが楽しそうに笑ってる。
どんな人混みでも、どんなに遠くに居ても
あたしは多分、神楽くんを見つけられると思う。
でも……。
「…いいの。」
「え?」
あたしの言葉に、玲の動きが止まった。