恋 文 日 和
「よし!決めたっ!」
「え!?」
な、何を!?
突然立ち上がった玲は
携帯を持って慣れた手付きでどこかに電話を掛けてる。
そんな玲の後ろ姿に、意味がわからないまま首を傾げた。
そして電話を終えて再び席に着いた玲は
「日和、今日暇?」
そう尋ねてくる。
「え?今日?」
「うん。てか予定あってもキャンセルして。」
「えぇっ!?」
そんなむちゃくちゃな!
て言うよりも
予定なんて、ないんだけど……。
「玲、一体どうしたの?」
戸惑いながらも聞き返すと、お茶を飲み干した玲が言った。
「あたし、その言葉嫌いなんだよね。」
「え?言葉…?」
あたし、何か変な事言ったっけ?
自分の言った言葉を思い返してみる。