恋 文 日 和
「ごちそーさん!」
瞬く間になくなったサンドウィッチ。
ゴミをまとめて
神楽くんはお茶を飲む。
大した会話をした訳じゃない。
だけど、神楽くんが隣に居ると
どこか安心してる自分がいた。
…不思議。
言葉なんかなくても
神楽くんの存在が、あたしに安らぎを与えてくれる。
…これで、玲が居てくれたら
もっと、あたしは幸せなんだろうな。
そんな事を、オレンジジュースを飲みながら考えていた。
その時
「さて、」と立ち上がった神楽くん。
見上げると、彼は
「これで、俺の役目は終わりかな。」
そう言って笑った。
「え?」