恋 文 日 和



空には燦々と照らし出す太陽。

あたしの隣には
笑う玲が居て。

今までの隙間を埋めるように喋りまくるあたしに
玲は相槌を打ちながら、優しくも厳しい言葉をくれる。



憂鬱に塗り潰されていた文化祭は
玲が居る事によって、一気に楽しいモノへと変わった。


「玲、アイスだって!食べる!?」

「あんた、一体どんだけ食べんのよ!」

ごった返す廊下で、文化祭のパンフレットを片手に二人で笑う。


幸せだった。

嬉しくて、嬉しくて。


とにかく、楽しくて。
早く、神楽くんに伝えたい。



玲と、ちゃんと話せたよ。

ちゃんと仲直り出来たよ、って。



ねぇ、神楽くん。

幸せの先には、何があると思う?


ずっと続かないとしても
あたしは、消えない幸せが欲しいな。

出来れば、あなたの隣で。




「日和、危ない!!」

「え?きゃ…っ!」









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