恋 文 日 和
3
空には燦々と照らし出す太陽。
あたしの隣には
笑う玲が居て。
今までの隙間を埋めるように喋りまくるあたしに
玲は相槌を打ちながら、優しくも厳しい言葉をくれる。
憂鬱に塗り潰されていた文化祭は
玲が居る事によって、一気に楽しいモノへと変わった。
「玲、アイスだって!食べる!?」
「あんた、一体どんだけ食べんのよ!」
ごった返す廊下で、文化祭のパンフレットを片手に二人で笑う。
幸せだった。
嬉しくて、嬉しくて。
とにかく、楽しくて。
早く、神楽くんに伝えたい。
玲と、ちゃんと話せたよ。
ちゃんと仲直り出来たよ、って。
ねぇ、神楽くん。
幸せの先には、何があると思う?
ずっと続かないとしても
あたしは、消えない幸せが欲しいな。
出来れば、あなたの隣で。
「日和、危ない!!」
「え?きゃ…っ!」