恋 文 日 和
青い空が、憎たらしい。
そして
リサさんに何も言い返せない自分に対して
腹立だしくもなる。
気持ちでは
負けないって思ってたのに
いざ、余裕を見せられると
焦ってしまうあたしが、どんどん弱い顔を覗かせて。
誰かの優しさが、どうしようもなく辛い。
なのに、優しい言葉で慰めて欲しいと思う。
考えてる事が矛盾だらけで、いい加減泣きたくなってきた。
どうするべきか、なんて
自分自身で決めなきゃいけないのに。
「あーっ、もうやめやめ!!」
突然玲が立ち上がって声を荒げた。
「そーゆう暗いのあたし嫌ーい。」
「…ごめんね…。」
ズバリと物を言う玲に、再びしゅんとしてしまう。
不安定な上に
玲に嫌われたら、それこそ立ち直れない。
だけど上手く笑顔が作れなくて。
俯くあたしに、玲は言った。
「ねぇ、何であたしが学校に来たんだと思う?」
「え?」