恋 文 日 和
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一日一日はとても長く感じるのに、季節だけは確実に進んでゆく。
気が付けば9月は終わり、10月を迎えた校内ではみんなの制服が半袖から長袖に変わっていた。
「ひーよりっ!」
「…わっ!」
頬杖をついて外を眺めていたあたしの前に
玲のドアップが映し出される。
驚いて目を丸くしたあたしに
「また考え事?もうお昼だよ。」
と、少し呆れた様子で腕を組む玲。
「ご、ごめんね!」
そう言って立ち上がり、カバンからお弁当を取り出した。
玲は持参したコンビニのパンを袋から出す。
そしていつも飲んでいるウーロン茶を開け、ぐびっと飲んだ玲を横目に
あたしは小さく溜め息をついた。