恋 文 日 和
「こ、告白されたっ!?」
「れ、玲!しーっ!!」
彼と別れ、玲の待つファースドフード店に向かうと
その経緯を聞いた玲は、あんぐりと口を空けて驚いていた。
でも、誰よりも一番驚いているのは
他の誰でもない、このあたしだ。
「だ、だって、相手って三上でしょ?」
「玲、三上くんの事知ってるの?」
「知ってるも何も…、」
口ごもる玲に、首を傾げるあたし。
「三上って、顔いいしすんごいモテるのに、彼女作らないって事で超有名だよ?」
知らなかったの?と言われ、戸惑いながらも頷いてみる。
そうなんだ、三上くんってモテるんだ…。
緊張しすぎて
あんまり顔見てなかったかも…。
三上くんってどんな顔してたっけ?
頭を捻って考えてみるけれど、ぼんやりとしか思い出せない。
そんなあたしに
「そっかぁ、じゃあ日和が好きだったから誰とも付き合わなかったんだ。」
ちょっと狙ってたのに、とぼやく玲。