恋 文 日 和



心にポッカリと空いた穴は塞がった。

悲しみも、切なさも
色んな感情を、あたしは知った。



由芽ちゃんを
勝手に神楽くんの彼女だと勘違いして落ち込んで

手を繋いで舞い上がって

ホタルを見て、切なくなって。



リサさんに嫌がらせを受けて、悲しみに突き落とされて

玲の恋と、桜井くんの想いに痛みを覚えて。



美咲さんに嫉妬して

誕生日プレゼントを喜んでくれた神楽くんに
気持ちを再認識して

渡せなかったチョコレートに、三上くんを恨んだ。




だけど
いつだって、あたしの心の中心にいたのは

笑顔の神楽くんで。



涙に濡れる日々も
好きって想いに溢れてた毎日も

その笑顔に、あたしは恋をしてた。




傍に居たい。
ずっと、ずーっと。


笑っていたい。
いつも、あなたの隣りで。




不器用すぎた恋は
確かな想いに形を変え

溢れて止まらないのは


『好き』

ただ、その気持ちだけ。



ねぇ、
ちゃんと聞いてくれる?


受け止めてくれなくてもいいから

ただ、届いて欲しい。



ただ、伝えたいの。





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