恋 文 日 和
……ねぇ、神楽くん。
あなたが口にする言葉は
まるで優しいラブレターのよう。
あたしの心を温かくして
そして、笑顔をくれる。
『日和、って呼んでもいい?』
甘酸っぱい、この感情を
あたしは今日、初めて知ったんだ。
「日和、」
あなたが、あたしを呼べば
自分の名前すら愛しくて。
「手、繋ご。」
触れた温もりを
永遠に離したくなくて。
「好きだよ。」
そう言われれば
未来さえ、輝いて見える。
ねぇ、ずっと傍で笑ってて。
あたしはずっと
あなたの隣に居るから。
「…あたしも、好き。」
ほら、あなたが笑えば
いつだって、きっとずっと。
『恋 文 日 和』
fin,