恋 文 日 和
「あっ、あの、こっこれは、」
「何よ、今更。気付いてたでしょ?」
弁解しようとしたあたしを遮って、玲が口を挟んだ。
「ちょ、ちょっと玲っ!!」
慌てて玲の口を塞ぐと
「まぁ、何となく。」
なんて、あまりに普通に答える桜井くんに、あたしの頭はショート寸前。
「えぇ!?う、うう嘘!?」
ひーん!!
桜井くんにもバレてるなんて、あたしそんなにわかりやすいのぉ!?!?
…て事は、もしかして
神楽くんにも!?
★≒∽%@<£!!!!
(言葉にならない心の叫び)
だけど、桜井くんの口からこぼれた言葉は、意外なものだった。
「なーんだ、そうゆう事なら早く言ってくれればいいのに!」
「…へっ!?」
恥ずかしさのあまり
顔を隠していた両手を解くと
「俺、ガンガン協力するから!!」
あはは!!と笑った桜井くんがあたしの背中を、バシ!と叩く。
え?
きょ、協力??
ほほほ、本当にー!?