好きじゃないよ、君なんか。
裏庭についてから
最悪なことを思い出す。
「そうだ…ここらへん
放課後になると
男どもが溜まってるんだった…」
あたりを見回すと男だらけ。
Uターンして
大人しく普通に
靴箱に行こうとした時
後ろから話しかけられた。
「あれ、1組の香坂じゃん。」
声に反応して つい後ろを振り返る
「お前、男嫌いなんだって?
可愛いのにもったいない。
俺と遊んだら男嫌いも治るかもよ?」
…いかにもチャラそうなやつが
あたしの肩に手をかける
「触んないで」
少し強めの声で言って
肩にかけてある手を振り払う
「なんだよ、おもしろくねぇな
もっと可愛い反応しろよ」
グイッと腕を掴まれて
近い距離まで 引っ張られる
バシッ…
思わず 頬に平手打ちをしてしまった…