好きじゃないよ、君なんか。





「痛ぇな…なにすんだよ!」



チャラ男が頬に手を当てながら
あたしの方に近づいてくる



明らかに怒ってるよね…

やってしまった…



「あの、ほんとそれ以上近づかないで」



そう言っても無視して
近づいてくる。



「お前、ふざけんなよ」



チャラ男は
あたしの肩に手をかけようとする


その手をあたしが掴んで
背負い投げをする形になる


…おじぃちゃんに
教えてもらってて良かった…


死んだおじぃちゃんは
柔道が好きでよく技を教えてもらってた



投げ飛ばされて床に転がる
チャラ男は 顔を歪めながら



「…なんだよ、お前!
ちょっとからかっただけだろ!」


そう叫んで
そのまま 校舎の中に入っていく。



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