好きじゃないよ、君なんか。
「あんたこそ こんな時間まで
ここにいて暇なわけ?」
ホッチキスで留める作業をしながら
青瀬に聞き返す。
「お前見つけたから
構ってやろうと思って。」
……構わなくていいんだけど…
「…他を当たって。迷惑。」
あたしに面白みなんてものはないし
こいつが 話しかけてくる意味がわからない。
「…俺が香坂に構う理由…知りたい?」
青瀬は あたしの顔をジッと見つめる。
ドキンッと跳ねる心臓…
思わず目を逸らしてしまう。
「し、知りたくない!」
こいつは……なんなのよ…
何で ドキドキして……
あぁ、もう!
青瀬といると調子が狂う。