14年目の永遠の誓い
「オレ、ハルが好きで好きで好きで好きで仕方ない。
朝目が覚めた時、隣にハルがいたら幸せだなぁと思うし、
夜は一緒に飯食って、一緒に風呂入って、同じベッドで眠れたら、最高に幸せだと思う」
カナは真顔で説明していたのに、最後の方でなぜか顔を赤くした。
「抱きしめたいと思った時にいつでも抱きしめたいし、キスしたいと思った時にいつでもキスしたい」
言われて、今度はわたしが赤くなる。
「愛してるよ、ハル」
カナは身を乗り出して、わたしの頰に手を触れた。
「オレ、何かおかしいこと言ってるかな?」
聞かれたけど、答えられなかった。
学校に行く時だって、敷地内に入った瞬間から出る直前まで、ほとんどずっとカナと一緒だ。
元気だったら同じ教室で勉強して、具合が悪くて保健室で休んでいても、休み時間ごとに顔を見に来てくれる。
わたしが寝ているだけの土日でも、カナはわたしの部屋に訪ねて来てくれる。
付き合い始めてからは、月に数回の通院にも付き合ってくれるようになった。
カナは入院中でも、毎日会いにきてくれる。
これだけ一緒にいられるんだよ?
どうして、これ以上なんて考えられるの?
「今でも、十分一緒にいると思うんだけど……」
多分、わたし、家族の誰より、……他の誰よりも、カナと一緒にいると思う。