14年目の永遠の誓い
3.第二関門、第三関門
修学旅行の後、一旦回復して退院はしたものの、ハルの心臓の状態はなかなか落ちつかなかった。

ハルは手術と相性が悪くて、昔から手術の度に冗談抜きで死にかけている。
だから、今回も投薬での治療を目指した。

けど、もう薬でのコントロールは限界と、
12月中旬、二学期の期末テストを保健室で受けた翌日、ハルは冬休みを待たずに入院し、数日後、開胸手術を受けた。



心臓手術の中では簡単なもので、手術も難なく成功したというのに、やはりハルは術後に感染症にかかって生死の境をさまよった。

オレはどんな日も毎日、ハルに会いに病院に通い、ハルを見舞った。



ハルが学校に戻れたのは、2月頭。

病院や療養中の自宅に、学校と連携した家庭教師が来てくれていたのもあり、留年の心配はなかった。

しかも、そんな状態なのに相変わらずハルはオレより賢くて、正直、頭の中がどうなっているのか知りたいと思うくらいだった。

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