love Passionately
「私の名前を聞いても意味無いと思うんだけどな‥‥
どーせ、もうすぐ死ぬし。」
私はボソッとそう言った。
私は小さい声で言ったから蓮來に聞こえていないと思っていたが、聞こえていたみたいだ。
すると蓮來が言った。

「死なせるわけねーだろ。てか、
死ぬ、死ぬって命を簡単に捨てるな!」

「蓮來になにがわかるの?
私のこと何も知らないくせに!
てか、なんで私にかまうのよ!
ほっておいてよ!
私は楽になりたいだけなの!
蓮來があそこで声をかけてなかったら今頃楽になれてたわ!」
私はそう叫んだ。
これで、もう蓮來は私のことほっておいてくれると思った。そして、そうしてくれることを願った。
しかし、蓮來の言葉で私の願いは簡単に崩れさった。

「たしかに俺は麗紗のこと何も知らない
。けど、麗紗を救いたいんだ。
それとな、俺が麗紗にかまうのは一年前、一目惚れしたからだ。それからずっと好きだったんだ。いや、愛してるんだ。」

「‥‥。」

私は蓮來の言葉に、返事ができなかった。
そして、蓮來の告白に赤面した。
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