Epsode of secret【完】
廊下を歩けば、絶対に人に注目される。早くもそれにウンザリし始めたのは湊だった。その性格を知るからこそ、幼馴染2人はさっさと歩みを進める。
「つか、俺ら何組?」
「全員バラバラ」
「マジか……」
この3人が同じクラスになったらなったで大変なことになりそうな気がするが。昨日帰ってきた悠陽は知らないにしても、湊と颯夜はクラスを仮にも見ているのだから知っているはず……だった。
「お前ら、昨日見てるんだろ?」
「知らね」
「どこか忘れた」
最早、それに関しては悠陽は期待していなかったが呆れるしかなくなった。まあ、面倒くさがり故か、これも。