Epsode of secret【完】





どうせ聞いたって仕方がないと瞬時に判断した悠陽は内心変わらないとどこか安堵しながら足を進めた。自分が居なかった数年の間はもちろん連絡は取っていたが、ろくに返信を返さない奴と弄り倒すしかなかった奴のおかげで飽きはしなかった……主に弄り倒すしかなかった奴、颯夜のおかげで。




「つか、湊お前やったんだよな?」



「何を」



「……は?」




悠陽の問いに即座に問い返した湊。その断言的な言い方に悠陽は顔を引きつらす。




「何ってお前……代表挨拶」



「するわけねぇだろ」




その言葉に悠陽と颯夜は顔を合わせた。颯夜かて入学式には出てないがてっきり湊がやったと思い込んでいた。いくら面倒くさがりでも、それくらいはやるだろうと思っていたからだ。




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