Epsode of secret【完】
「お前来たら、2倍食わされる」
「何当たり前のこと言ってんだよ?」
「……颯夜、行くぞ」
クラス中が凍りつくような真っ黒い笑顔で湊を見た柊は2人の後に続いていく。
「うわぁ、流石は黒嶋」
「だね、あの凛条君に普通にモノ言えるもんね」
「俺らはアイツの近寄るなオーラで無理なんだけど」
「分かる〜!でも、それがいいんだよね!」
「あの2人と宮野君、野上君って幼馴染なんでしょ?」
「え、何あのイケメン率!?」
教室でそんな会話が行われていたとは知らず、3人は廊下を歩く。
「お前ら相変わらずだな〜、つかまだ1週間だぞ?」
「コイツが目立つから悪い」
「え、湊何言ってんだよ。目立ってんのお前!」