最初で最後の一言は『裏切り者』
第一章

裏切り者の一日

『裏切り者』


その言葉を私は何回聞いたのかな

手に収まらないほど聞いたんだよ


『助けて!』


そう言っても誰も助けてくれない

とうとう私は一人になってしまった



あれが夢であったら、どんなに私は嬉しいか………………

――――そんなことあるはずもないのに

あるはずもないことを想像する私がいる


そんなことしても何も意味は無いのに


今日も一日、嫌な日が来る







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