僕(♀)が異世界にふっ飛ばされて魔法使をやるこの状況について
第1章

零度の孤独

※???Side

「はぁ…っぐ……うぅ…」

この時の俺は泣きじゃくっていた。

あの事件から解放された直後だからだ。

だが、この時の俺は

助かった安心感よりも

裏切られ、殺されかけた事へのショックの方が

大きかった。

「もう…っ……いやだ…!

こんなのっ…ぐっ……ううっ」

俺は泣きながらそう呟いた。

そう、俺はもう

他人を信用しない。

永遠に。
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