危険な愛を抱きしめて
_(2)
「……信じられない。
それで、音雪は。
バイトでもないのに、このケーキ屋さんに、毎日通っているの?」
「……いいじゃねぇか。
オレの勝手だろ?」
アヤネの言葉に。
オレは、思わず頬を膨らませた。
……アヤネに見つかれば、面倒なコトぐらいわかりきっていたから。
なるべくこっそりケーキ屋に通っていたのに。
ヤツは、あっという間にオレの行き先を見つけ……乗り込んで来やがった。
さすがに、アヤネ付きで厨房に入るわけには行かねぇ。
しぶしぶ、いつもの厨房の席から離れてカフェの席に座ると。
「まぁ、ここのケーキは、特別おいしいのは、わかってたけどぉ?」
なんてアヤネは、わざとらしいほど可愛く小首をかしげてオレの前に座った。
……けれども。
金にあかせて、テーブル一杯に注文しためぼしいケーキが、彼女の努力を裏切っていた。
それで、音雪は。
バイトでもないのに、このケーキ屋さんに、毎日通っているの?」
「……いいじゃねぇか。
オレの勝手だろ?」
アヤネの言葉に。
オレは、思わず頬を膨らませた。
……アヤネに見つかれば、面倒なコトぐらいわかりきっていたから。
なるべくこっそりケーキ屋に通っていたのに。
ヤツは、あっという間にオレの行き先を見つけ……乗り込んで来やがった。
さすがに、アヤネ付きで厨房に入るわけには行かねぇ。
しぶしぶ、いつもの厨房の席から離れてカフェの席に座ると。
「まぁ、ここのケーキは、特別おいしいのは、わかってたけどぉ?」
なんてアヤネは、わざとらしいほど可愛く小首をかしげてオレの前に座った。
……けれども。
金にあかせて、テーブル一杯に注文しためぼしいケーキが、彼女の努力を裏切っていた。