危険な愛を抱きしめて
「……由香里は?
今日は、休みなのか……?」
今の時間なら、真っ先に出会えるはずの由香里の姿が無い。
俺の質問に、風ノ塚は、いいずらそうにクビを傾げた。
「その~~
篠原さんは~~」
「どうしたんだ?」
風ノ塚の様子で、何か、嫌な予感がした。
俺のいた場所が。
海外の、しかも病院だったから。
この一年間は、まともに由香里とは、電話もメールも交換できなかった。
薫に病院の住所を教えておいた関係で、時々来るのは、エアメールだったけれど。
それには、特に。
風ノ塚のケーキ屋の事は書かれてなかった。
だから、俺は。
今でも変わらず、由香里はケーキ屋でバイトをしているものだと思っていたのに。
風ノ塚は、複雑な顔をして言った。
「篠原さんは~~
先月で、バイトを辞めました~~
真面目で、良い子なので残念ですが~~
来年の進学に向けて、受験勉強をするそうです~~」
受験勉強!
ふ~~ん。
由香里の成績だって、そんなに悪くなかったはずなのに。
わざわざ勉強をするなんて、どこを受けて、将来何になるつもりなんだろう?
今日は、休みなのか……?」
今の時間なら、真っ先に出会えるはずの由香里の姿が無い。
俺の質問に、風ノ塚は、いいずらそうにクビを傾げた。
「その~~
篠原さんは~~」
「どうしたんだ?」
風ノ塚の様子で、何か、嫌な予感がした。
俺のいた場所が。
海外の、しかも病院だったから。
この一年間は、まともに由香里とは、電話もメールも交換できなかった。
薫に病院の住所を教えておいた関係で、時々来るのは、エアメールだったけれど。
それには、特に。
風ノ塚のケーキ屋の事は書かれてなかった。
だから、俺は。
今でも変わらず、由香里はケーキ屋でバイトをしているものだと思っていたのに。
風ノ塚は、複雑な顔をして言った。
「篠原さんは~~
先月で、バイトを辞めました~~
真面目で、良い子なので残念ですが~~
来年の進学に向けて、受験勉強をするそうです~~」
受験勉強!
ふ~~ん。
由香里の成績だって、そんなに悪くなかったはずなのに。
わざわざ勉強をするなんて、どこを受けて、将来何になるつもりなんだろう?