危険な愛を抱きしめて
 もしかして、由香里の身に何か……?

 ずっと前のお茶会以来。

 なんとなく、お互い話題を避けてはきたが、実は。

 由香里の病気が酷くなったんじゃ……!


 考えれば、考えるほど、想像は、暗くなっていくばかりで。

 由香里に直接会うまで、落ちつかねぇ。

……だから、オレは。

 夜を待って、めんどくさいオトナや、薫に見つからねぇように。

 こっそり。

 由香里の様子を、見に行くことにきめたんだ。

 



 ところが。
 
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