危険な愛を抱きしめて
「だって。
もう少ししたら、転院だって、叔父さんが、言ってたのよ?
そこは、ウチの病院から大分離れた場所にあるし。
遊びに来てくれるヒトがいなくなったら、さみしいなって思って。
みんなの写真を、撮るなら今しかないじゃない」
……しかも。
転院先の病院からは、由香里は大学に、通えないし。
なんて、由香里は本当に悲しそうに言った。
そう。
……一度、大学に通えなくなれば、ほとんど戻って来る可能性はないことを。
その時点で、由香里は自分の夢を、諦めないといけない、と言うことを良く知ってるから。
単純に『さみしい』だけじゃない由香里に、俺は、慌てて言った。
「オレは、由香里がどこに転院しても、見舞いに行ってやる。
だから、そんな、不意打ちみたいに写真を撮らなくてもいいじゃねぇか」
「……だけど……
毎日来てくれるわけじゃないでしょ?
それに、雪は、普通に写真に写って? って言っても大抵、イヤだって言うじゃない」
「……うう」
もう少ししたら、転院だって、叔父さんが、言ってたのよ?
そこは、ウチの病院から大分離れた場所にあるし。
遊びに来てくれるヒトがいなくなったら、さみしいなって思って。
みんなの写真を、撮るなら今しかないじゃない」
……しかも。
転院先の病院からは、由香里は大学に、通えないし。
なんて、由香里は本当に悲しそうに言った。
そう。
……一度、大学に通えなくなれば、ほとんど戻って来る可能性はないことを。
その時点で、由香里は自分の夢を、諦めないといけない、と言うことを良く知ってるから。
単純に『さみしい』だけじゃない由香里に、俺は、慌てて言った。
「オレは、由香里がどこに転院しても、見舞いに行ってやる。
だから、そんな、不意打ちみたいに写真を撮らなくてもいいじゃねぇか」
「……だけど……
毎日来てくれるわけじゃないでしょ?
それに、雪は、普通に写真に写って? って言っても大抵、イヤだって言うじゃない」
「……うう」