危険な愛を抱きしめて
「……音雪さん。
あなたに、拒否権は、ないと思いますのよ?」
そう、言って、さやかは、口元だけでほほ笑んだ。
「薬のことを、お父様にお伝えしてもいいんですか?
もし、それが、罪に。
村崎家の汚点となると判断されたら。
あなたはきっと。
日本に帰ってくるなと、何年も海外へ島流しにあうんじゃありませんか?
名目上は、留学で」
「……」
「……それに、もし。
わたくしが退屈しない、遊びでも、教えてくれるのなら。
ここのホストクラブでは、あなたをわたくしの本指名にしてもいいですわ。
今まで、音雪さんを指名してくれるヒトは、だれもいなかったのでしょう?
こういう御商売は、不思議なコトに。
最初に指名が入らない限り、どんなコでも、切りまわしが大変なのに。
一度入れば、後から後からお客がつくものですけど」
言って、さやかは、誘うように、オレを睨んだ。
「その、幸運の最初の指名客を……
しかも、金払いのいい客をほしいと思わないのですか?
店の終わった後。
アフターにでも、抱いていただけるのなら。
特別ボーナスも、出しますわ」
あなたに、拒否権は、ないと思いますのよ?」
そう、言って、さやかは、口元だけでほほ笑んだ。
「薬のことを、お父様にお伝えしてもいいんですか?
もし、それが、罪に。
村崎家の汚点となると判断されたら。
あなたはきっと。
日本に帰ってくるなと、何年も海外へ島流しにあうんじゃありませんか?
名目上は、留学で」
「……」
「……それに、もし。
わたくしが退屈しない、遊びでも、教えてくれるのなら。
ここのホストクラブでは、あなたをわたくしの本指名にしてもいいですわ。
今まで、音雪さんを指名してくれるヒトは、だれもいなかったのでしょう?
こういう御商売は、不思議なコトに。
最初に指名が入らない限り、どんなコでも、切りまわしが大変なのに。
一度入れば、後から後からお客がつくものですけど」
言って、さやかは、誘うように、オレを睨んだ。
「その、幸運の最初の指名客を……
しかも、金払いのいい客をほしいと思わないのですか?
店の終わった後。
アフターにでも、抱いていただけるのなら。
特別ボーナスも、出しますわ」