危険な愛を抱きしめて
 


「……ビリヤードだったら。
 たぶん、人並み以上に、できる」

 オレの言葉に、さやかは、つまらなそうに言った。

「確かに、一度。
 面白そうでしたので、台を設置させましたけれど。
 球が一つもポケットに入らずに、つまらなかった覚えがありますわ」

「……コツさえわかれば、誰だって。
 順番通りに、球を入れることができる。
 ……これなら、オレでもあんたに教えられるが。
 どうする?」






 

 


 





 
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