危険な愛を抱きしめて
夢(1)
くす……くす。
うふふふ……
くすくすくすくす。
……くそ。
超~~~うっとうしいぜ。
……だから、オレは、女が集まる場所なんざ、キライなんだ!
オレは、ただ静かに。
ケーキ屋の中にあるカフェで美味いケーキを食おうと思っただけなのに。
一休みしているはずが、ちっっとも休まらない。
オレが、ケーキを食うたびに。
紅茶を飲むたびに。
果ては、足を組み替えるだけで。
オレの周りを遠巻きにしている女の子たちが、笑うんだ。
オレに、何か用があるなら、言えばいいのに。
視線をやるだけで、女の子たちは、さーっと逃げる。
……ったく、もう!