ターゲット
戻ってきた先生は、氷の入った冷えたお茶を持ってきてくれていた。

「はい、これ飲んでな。」
「ありがとうございます。」

お茶を受け取ると、先生もイスへ座り対面している状態になる。

「それでなんだが....。
滝島のお母さんが君になら話してもいいと
言ってくださってな。」

滝島の家にも遊びに行くことはあったし、滝島のお母さんに夜ご飯をご馳走になることだってあったから、俺の存在はお母さんも知っていた。

「今朝いきなり体調が優れないから
今日は学校を休みたい。
と言いはじめたそうだ。
昨日はそんな様子もなかったらしいが、
休みたいって言うことが中々無かったし
心配して休ませたらしい。」

確かに今思うとこの3年間でまだ1度も休んだのを見たことがないかもしれない。
俺にも体調が悪いって言ってたし、よっぽど体調が悪かったのか....?
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