私は先輩の浮気相手。
先輩Story 4
「離れないで」
震える手で、唯に電話する。
「あっ!もしもし、かすみ?!
どこにいるの!先輩が探してるよ!」
「………唯」
「え、かすみ泣いてるのっ?」
「ちょっと…来て」
唯を裏庭に呼び出すと、3分で駆けつけてくれた。
涙はまた滲んでくる。
「かすみ…しゅうと会ったのね?」
小さく頷くと、唯はあたしの隣に座る。
草むらとか座るの、普段なら嫌がるはずなのに、今日は何も言わない。
「うち…しゅう変だとは思ってたのよね」