私は先輩の浮気相手。
「隼人はそのことを、かすみに黙っていたら、ダメだって言われた。
でも俺は…余命宣告なんてなかったんだ」
「え、え?」
「結局あの日かすみを避けて、俺はいつか死ぬ存在だから、
離れて欲しかった。
でもその余命宣告は俺じゃない人で。
俺は無駄な嘘をついたんだ。
今更また傍にいけないから、俺は嘘を貫くしかなかったんだよ」
何、それ。
しゅうはずっとそれを苦しんでいたの?
「…あの時はごめんな」
優しくて、でも嘘つきで。
中学校の時のしゅうと同じ、表情をしていた。