私は先輩の浮気相手。






だけど。

どんなに隼人といて、ラブラブだったとしても。



先輩と一緒にいれば、あっけなく気持ちは壊れかけてしまう。

うちは男たらしなのかな。




もうよくわかんない―。




「あの。離してくれませんか。

その人俺の彼女。」



「君が隼人…君?」




泣きそうになってたとき、あの安定感のある声がする。




「きゃっ」



ぐいっと抱き寄せられて、さっきよりは少し小さい腕に収まる。



「…俺の大事な彼女。傷つけたら許さない。」



目の前にいる人は、本当に隼人?



こんなにも男らしい人だった―?



< 156 / 329 >

この作品をシェア

pagetop