私は先輩の浮気相手。
泣かないように、必死に空を見上げた。
「あたし……、先輩の傍にいれたら、それでいいんです」
たとえ。
1番になれなくても。
愛されなくても。
もういいの―。
「先輩の心を許せる人にして欲しいんです・・・・」
「…俺、浮気相手の人とは、全員縁を切ってるんだ。
突き放せば、皆別れてくれた。
まぁなつみちゃんは…苦労したけど、別れた」
あたしは。
周りの人とは違う。
もう―。
先輩の悲しむ顔なんて、見たくないから。
「唯の代わりじゃダメですか?」