私は先輩の浮気相手。
『そっか……』
『先輩、かすみは凄いんですよ。
きっとうちが先輩の悲しみ、気づけなかったところも…』
『うん…気づいてくれた』
あの時、
先輩は少しだけ吹っ切れていたよ。
かすみ、ごめん。
うちのせいで、先輩を沢山傷つけちゃった。
だから――もう会うつもりはないけど。
多分それは叶わないかも―。
この意味かすみに伝えても―……。
―ドンッ!!
「きゃっ」
誰かにぶつかって、少しよろける。
「ご、ごめんなさ…って隼人!」
「何してんだ。」