私は先輩の浮気相手。
「じゃあ、お昼食べようよ。
お弁当買ってきたし」
「あたしのお弁当ないって知ってたんですか...?」
「うん。唯に聞いてね。
唯はずっと罪悪感抱いてたよ。
かすみに酷いことした、って」
「唯…」
優しいから、あたしをずっと見て、先輩に伝えてくれてたんだ...。
「にしても、毎日嫌がらせラブレターはやだね」
「でも心強くなりましたよ」
はは、と笑うと、先輩がくしゃっと頭を撫でる。
「無理して笑わないで?そこは泣くとこでしょ?」
あたしの方が先輩に見透かされていたのかも知れない―。