私は先輩の浮気相手。
「うちだってなってやったわ!」
「書記ね…」
「あれでも字書くの、震えてさ!
隼人に助けてもらって...」
「あー、本当にリア充」
「かすみだって、先輩とラブラブじゃん!」
カチンと来たのか、少し拗ねる唯。
あたしは首元につけている、ネックレスを見つめる。
「...相変わらず、親に反抗して。
就職を選んだけどモテすぎて、ずるいよ」
「ぎゃふんと言わせれたの?」
あたしは首を横に振る。
「一生勝てないのかな、って思い始めてる」