私は先輩の浮気相手。





『ダメだ!ダメ!』


『貴方…、いいじゃないの』


『まだ…学生なのだから!』


『じゃあお父さん、卒業後は認めてよね!』




それで、やっと卒業…!

今日、もしかしたら先輩をぎゃふんと言わせられるかな?



同居を認めてくれるのは、卒業後って、内緒にしていたから。



「かすみ、この後すぐ帰るの?

クラスの打ち上げ会に行かない?」



「もう断ったよ。この日のために、毎日休まず学校に来たんだから」


「さすがよねぇ...、でもうちは専門学校行っても、かすみに何度も会いに行くから!」



「うん、来て。あたしも唯に会いたい」


「もう…こんな可愛い子、狼さんに渡すなんて怖いわ…」



その時教室の扉が開いた。


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