私は先輩の浮気相手。





でもすぐに不敵な笑みを浮かべた。


「うん、めっちゃ妬いてる。

殺意が沸いちゃうほどね」




ニコッて。

怖すぎますよ、先輩。



「...冬真先輩」


「俺の名前呼んで、どうしたいの?」


「仲直りです」


「ふぅん。簡単には嫌だよ」


「え」



「キス、して」



目をすっと閉じて、そのまま待機中の先輩。

真っ白な肌に、まつげ長くて――。




「....俺の顔ずっと見るのはいいけどさ。

かすみちゃん、もう待てないよ」



「えっ、せ、先輩っ!」






< 291 / 329 >

この作品をシェア

pagetop