私は先輩の浮気相手。
照れくさいのか、そっぽを向いたままのなつみに、小さく微笑んだ。
「ありがと、なつみ」
「か、かすみちゃん...そんな気にしんでええでっ」
焦ったように手を横に振ったなつみは、席に座る。
「んじゃあ俺はこれ貰うわ」
「あ、どうぞ...」
なつみの頬がよりいっそうピンクに染まる。
ちらりとしゅうを見ては、目線を逸らしてる。
「あ、か、かすみちゃん!
かすみって呼んでええっ?」
なつみの精一杯の言葉に、あたしは頷く。