私は先輩の浮気相手。
やば...結構暑いかも―。
「かすみちゃん、起きてよ。
まだ春は終わってないから寒いのに、徹夜して仕上げていたの?」
あ、れ――。
この声...。
「とりあえず帰ろうよ。
じゃあ後は頼んだよ」
「あぁ。かすみを頼んだぜ」
「君はなつみちゃん、送ってあげてね」
ふわりと抱きかかえられて、目をそっと開く。
「せ、んぱ…」
「窓から入っちゃったけど、今日くらい許してね?」
怒る気なんて、風邪のせいで全く出なくて。
あっけなく眠り込んでしまった。