私は先輩の浮気相手。





やば...結構暑いかも―。


「かすみちゃん、起きてよ。

まだ春は終わってないから寒いのに、徹夜して仕上げていたの?」




あ、れ――。

この声...。




「とりあえず帰ろうよ。

じゃあ後は頼んだよ」


「あぁ。かすみを頼んだぜ」


「君はなつみちゃん、送ってあげてね」




ふわりと抱きかかえられて、目をそっと開く。



「せ、んぱ…」


「窓から入っちゃったけど、今日くらい許してね?」



怒る気なんて、風邪のせいで全く出なくて。

あっけなく眠り込んでしまった。



< 310 / 329 >

この作品をシェア

pagetop