私は先輩の浮気相手。
―――…
「かすみにも素敵な人が出来たのね…」
「そうだな。
私が家に帰ってくるなり、トランプをしていて驚いたよ」
「それは私もよ。いきなり冬真君が言い出すもの。
トランプありませんかって」
「それで負けまくったんだろう?」
「えぇ…悔しいくらいに。でも楽しかったわ。
貴方とも昔やったわね」
「あぁ……、でもあの男。
浮気していたんだろう?」
「男の人はよくあるんじゃない?
揺らいじゃう気持ちとか」
「まぁ……、それを乗り越えての、結婚だろうから。
かすみにとっての試練だろう」
「そうね…、見守っておきましょう。私達は」
「そうだな。あの男には感謝をしないとな」