共学なんて聞いてない!
え、なんで?
どうしているの....?
あたしの目がおかしいの?
「あら、いらっしゃい。」
お母さんはあたしがこんなに驚いてるなんておかまいなしに、いつも通りだ。
「お、おかあさん....なんでその人...」
「あ、愁馬くん?覚えてないの?まぁ小さかったしねぇ」
......は?
なにを言っているんだろう
小さかった?覚えてない?
話の内容がまったくわからないんだけど....
「彼は愁馬くんって言ってね、小さい頃よく遊んでたのよ〜!」
「.....」
......頭が追いつかない....
小さい頃にあたしたちはあってたってこと?
「......俺、帰ります。」
「もう帰っちゃうの?まだいてもいいのに」
「いえ。」
如月愁馬は帰ると言って席をたった。
そして、まっすぐあたしの方向に向かってくる。
....まぁ、それは当たり前なんだけどね。
だって今あたしがいるのは入り口だから。
「あ、そうだ!桜奈、愁馬くんを送っていきなさいよ!」
「え?」
「久々の再会に、ね?」
笑顔で言うお母さんにあたしは断りきれず....
「うん.....」
といってしまった。