共学なんて聞いてない!




どこでも寝るってもうそれ特技になるんじゃ…。



「お前もしろよ、愁馬」



シュウマと呼ばれたのは漆黒の髪を持つ男子だった。

自己紹介をしていないのはあとこの男子しかいなかったのだ。


彼はあたしに向き直って言った。



「如月愁馬(キサラギシュウマ)だ。俺のことは愁馬でいい。よろしくな、姫」



彼はわたしに向かって笑った。

どうやら如月愁馬と杉崎瑠人は1個上の2年生らしい。



あれ、そういえば如月愁馬ってどこかで聞いたような…


あ、そういえば、

この間雪が言ってた人...?



まぁ確かに顔はいいかもしれないけど...

....やっぱり男子は無理だ!



「え~愁馬ばっかずるいよ!桜奈ちゃん、僕のことも呼び捨てでいいからね?」

「…」



岡田くん…もとい、春乃くんのその言葉によってあたしは我に返った。


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