共学なんて聞いてない!
昇降口の前にいつも通り気だるそうに立っている瑠人くん。
すごく眠そう...
朝だからかな?
「ほらほら、行きなよっ」
「え、ちょっと...!」
「んじゃ、あたしはお先に〜」
雪はあたしを瑠人くんの前におすと、そう言って教室に上がっていった。
あたしの目の前には瑠人くん。
そして、あたしたちを見る登校した生徒たち。
「あ、あの....おはよう、ございます...」
「ん」
ん ってなんだ!
会話になってない...!!!
とツッコミを心の中で入れてしまう。
「空き教室」
「えっ?」
それだけ言ってさっさと歩いて行ってしまった瑠人くん。
空き教室って...
あそこのことかな?
この間連れて行かされた輝の部屋。
とりあえずついて行ってみよう.....