共学なんて聞いてない!




_____



終礼が終わり、みんなが部活に行ったり下校をしたりする時間。



あたしはというと、

あの空き教室の前にいます。





なぜかって?


それは、ここに来たいから.....



なんて、そんなはずなくて。



昼休み、春乃くんから 大事な話があるからいつもの場所で待ってる って言われたからです。



本当は行きたくないし、できるものなら今すぐ帰りたい。


それに今日はお母さんに会いに行こうと思ってたのに...





ドアの前で悩むこと数分。


あたしは意を決してドアを開けた。




ガラガラガラ




中にいたのは春乃くん、悠弥くん、瑠人くんの4人。



「あっ桜奈ちゃんいらっしゃ〜い」

「俺1抜け」

「は!?瑠人くんお前!」

「僕2抜け〜」

「また俺最下位かよ!?!?」



どうやら3人はババ抜きをしている様子。


暇だな、みんな...。



「桜奈ちゃんもやる?」

「....お構いなく」



男子のなかに1人混じってやるなんて、

そんな地獄みたいなことしたくない...!




「そっか!じゃあもう一回戦〜」

「次は負けねぇ」

「俺それ聞き飽きた」



え、まだやるの....?

もうこの様子だと何回もやってると思うのに飽きないのね....





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