ソフレしかいらない




捨て台詞を吐いて淀川はそそくさと立ち去った。全くどこをどう見たら何もしてない事になるのだろうか。


どうもあの年代の男は、女を力でねじ伏せれば何をしてもいいと勘違いしてる人達が多すぎる。



「大丈夫ですか?志田さん」

「あれぐらいなんでもないわ。ありがとう神崎」



神崎は私の3年後輩だ。今はこの現場を二人で担当していて、神崎は私のサポートに当たっている。



「悲鳴ぐらい上げてくれればもっと早くに気づけたものを」

「あーゆー男はガツンと体で覚えさせないと、セクハラしてることすら気づかないのよ。もう少しで痛い目をみせてやることが出来たのに」

「男勝りもいいですけど、志田さんは女性なんですから気をつけて下さい」



神崎はこうやって私を女の子扱いしてくれる唯一の男。


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