野いちご学園~災鬼新~
「新!早く!」
「…早くじゃねーよ。何でそんなに急いでるんだよ?」
私は桜木さゆみ。それと幼なじみの災鬼新。
「さゆみ、そんなに急がなくてもいいだろ。遊びに行こうぜ。」
「遊びに行く前に家に行くの!」

ガチャ。
「お待たせっ!」
「マジで待った。」
「もうっ!そんなこと言わないでよ!」
「はいはい……で?何か忘れ物してたんだろ?」
「うん!えっとねー…♪」
「?」
「…はい!ハッピーバレンタイン♪」
「っ!?…な、……何だよ急に…っ…」
「実は昨日練習がてらに作ってみたんだけど思いのほか美味しく出来てね、それで新に早く食べてほしくて♪」
「…………」
「…新?」
クシャ!
「わっ!何よ急に!?」
新はいきなり私の髪をクシャクシャにしてきた。
「……くそ…急に可愛いことするんじゃねーよ……」
「え?何か言った??」
「…何もねーよ!ほら遊びに行くぞっ!」
「えー!先にチョコ食べてよー!!」
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