鈴木くんと彼女の不思議な関係
男なんて滅びればいいのに
「鈴木、あんた何かあったの?」
当日の舞台のスケジュールを部長以下、主な2年で確認し、帰り支度をしているときだった。清水に指摘された。
「何が?」
「最近、ちょっと変。」
「別に何もないよ。」
帰り支度を整え終わった俺は部室を眺めた。部長の笠原と神井がまだ何か議論していた。この2人は相性が悪い。いつもなら傍で見ていてやる所だが、今日はその気力が湧かない。申し訳ないけど、先に帰宅させてもらうことにする。清水も俺の後ろで部室を出た。
「あんた最近、疲れてるというか。。なんか、、変。」
「どこが?」
「影があるっていうの?急に色っぽくなったって、レナたちが騒いでる。何か、悩みでもあるの?」
「はぁ?ほっとけよ。」
だいたいレナって誰だよ。なんとなく清水のクラスのあの辺の女子だと言う認識はある。だが、知り合いでもなんでもない女子が、俺の勝手な噂話をしているところからして、気に入らない。
「あたしは嫌だな。色気づいてるあんた。」
「そんなん、知るかよ。お前に関係ねぇだろ。」
つい刺々しい声が出る。だが、清水は全く怯まない。