鈴木くんと彼女の不思議な関係
「何度目?」
「気付いてからは4?いや3回目かな。」
いわゆるストーカーか。。ファンといえばそうなのかもしれないが。
「なあ、これって俺が危なくねぇ?」
「さぁ、どうだろうね?」
勝手なヤツだな。
「あいつどこまでついてくるの?」
「バス停。バスが出るまで立ってる。」
「何かされた訳じゃないんだな。」
「ほっとけば良いのかもしれないけど。」
「うーん。」
こんなやり方でストーカーが諦めるものなのだろうか。俺は今日、たまたま一緒になっただけで、いつも清水を守る盾になるわけでもなければ、その気もない。明日は他の男友達と帰るのか?それはそれで日替わりで違う男と手を繋ぐ女と誤解されるんじゃないか?
バス停まで清水を送った俺は、清水と別れると、清水を遠目で見ていた男に近づいた。男は俺に気付いて立ち去ろうとしたが、俺は走り寄ってそいつを捕まえた。